インフルエンザワクチン
フルミスト点鼻液
日本初の鼻へ噴霧するワクチン
今シーズンより鼻の中にスプレーを吹き付けるインフルエンザワクチン(フルミスト点鼻液;フルミストR)の接種を開始しました。痛みがなく、特に注射が苦手なお子さんにお勧めします。
【予約方法】
窓口または電話でのご予約をお願いします。
※在庫に限りがなくなり次第終了します。
(キャンセルされる場合は、なるべくお早めにお知らせください。)
ワクチン接種後は15分程クリニック待合で待機して頂きます。
【接種方法】鼻に専用のスプレー器具を使って噴霧します。
【良い点】
・痛みがない
・インフルエンザA型2種類、B型2種類の計4種類の株が入っており、鼻腔に直接免疫をつけるため、注射ワクチンで誘導されるIgG抗体だけでなく、気道分泌型のIgA抗体も誘導するため、強い感染予防作用が期待できます。また生きたウイルスで免疫を付けるため、流行しているインフルエンザと株が違っても発症を軽症化し、効果が長く持続するといわれております。
【悪い点】
・接種後1週間以内に、30?40%の方に鼻水や咳などの風邪のような症状や3〜10%の方に発熱がみられることがありますが、数日で治まります。
・インフルエンザ迅速検査で陽性反応が出ることがあります(1.8%の方にインフルエンザ様症状が出るとの報告あり)。
・接種前48時間〜接種後2週間は、タミフルなどを服用するとフルミストの効果が減弱する可能性が指摘されています(ゾフルーザの場合は17日との報告があります)
【注意点】
・鼻閉がある場合、効果が十分に発揮されない可能性があるため、症状が軽減してから接種することをお勧めします。
・喘息のコントロールが十分でない方は接種をお控えください。また、アスピリン(バファリン、バイアスピリン等)や免疫抑制剤を服用中の方も接種をお控えください。接種後も4週間はアスピリンを服用しないでください。
・フルミストには卵成分が含まれているため重度の卵アレルギーがあるお子さんや、またゼラチンに対しアナフィラキシーなどの既往のあるお子さんは接種を避けてください。
・接種後1〜2週間は、乳児あるいは免疫不全の方や免疫抑制剤を使用している方との接触を避けて下さい。
・他の生ワクチンとは4週間の間隔をあけてください。他の不活化ワクチンと間隔制限はありませんが、念のため1週間あけることをお願いします。
その他
・接種後に鼻漏やくしゃみが見られても再投与の必要はありません。ただし、接種時に強い抵抗があり十分に噴霧できなかった場合は、効果が期待できないことがあります(この場合も再投与の必要はありません)。
・フルミストの接種を選択された場合は、注射型ワクチンの投与はできません。
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医・医学博士・補聴器相談医・めまい相談医 院長 宮 本 篤 志